Hatena::Grouporiginallove
トップ 最新の日記 ユーザー登録 ログイン ヘルプ

バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード



[INFO]:情報 [LIVE]:ライヴ [RADIO]:ラジオ出演 [TV]:テレビ出演 [MAGAZINE]:雑誌掲載 [WEB]:Web掲載


オリジナル・ラブに特化したブログです。最新情報から個人的な雑感まで。
最近の情報は[INFO]をご覧ください。[INFO]の日付は、1次情報の出た日付としています。
情報の内容に関しては良心に基づき正確を期しますが、一切の保証はいたしかねます。各自での再確認を切にお願いいたします。

2010年1月12日より、ID変更に伴いURLが変わりました。旧ブログは、移行作業が完了次第削除します。permalinkを使っている方にはリンク切れとなってしまいますが、ご了承ください。

2006/06/03(土)

『キングスロード』5ヶ月目の感想

| 『キングスロード』5ヶ月目の感想 - バベルの塔または火星での生活 を含むブックマーク 『キングスロード』5ヶ月目の感想 - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

ついでなので、このまま続けてしまおう。

キングスロード』も約半年聴いてきて、好き嫌いがハッキリとしてきた。一言で言えば、A面よりもB面ばかり聞いてしまう自分がいる。

ダウンタウン」を聴くと、なぜだか「Blue Talk」を思い出す。都会の夜の開放された気分をうまく歌っているということなのかな? 歌詞も、自然と口をついて出てきてしまう。

青い鳥」に関しては、第一印象と変わらず。この曲を聴いて、心の襞を震わすことなくいられるオリジナル・ラヴのファンなんているんだろうか?

「青年は荒野を目指す」は、格好いいよね。フォーク・クルセダースのオリジナルも、途中の変調するところが格好いい。荒野を目の前にして自分を鼓舞する様は、「草原のマルコ」(「母をたずねて三千里」の主題歌)と同じくらいシビれる*1田島のヴァージョンは、このアルバムの中でも一番アレンジを変えているものなのだが、形は変わっても、そういう「心意気」をしっかりとカヴァーしているあたりが、本当に格好いい。

エミリーはプレイガール」には、田島のサイケデリック音楽への思わぬ才能を再確認してしまう。やっていることは、サイケというよりパンクな感じなんだけど、幻惑感はキッチリと出ている。なんていうのか、カクカクした、グルーヴ感に欠けるギターが、案外サマになっている。オリジナルと聞き比べても、本当にいいカヴァーだと思う。しかも、おマヌケな邦題*2をそのまま歌いきってしまうバカバカしさは、田島ならでは。元祖「メジャー・カルト」デイヴィット・ボウイもカヴァーしているそうなんだけど、それも聞いてみたい。

先のキングスロードツアーで、「荒野を目指す」と「エミリー」がカットされてしまったのは、まったく意図がわからない。いやもう、ただただ残念。

それに引き換え、A面はちょっとなぁ…と思うことが多い。

まず、「きみのとりこ」が、どうにもニガテだ。ビートルズのヴァージョンを聴けば、もっと違う見方になるのかもしれないけれど、スモーキー・ロビンソンの優しい歌声のとりこになってしまった今となっては…。

そしてなんといっても、「さよなら、ルビーチューズデイ」だ。ここで、『音楽と人』2006年2月号のインタヴューから、田島の言葉を引いてみる。

このアルバムで名曲といわれる歌の素晴らしさを誠意をもって伝えたかったというか。俺が俺が!という感じで自分をアピールするんじゃなくてね。俺節とか俺道とかが前面に出ているものではなく、誰もが普通に思う気持ちを掬い取ってそれを突き詰めたものですから。俺ってどうだ!みたいに自我を押しつけるようなものではないんだよね、ポップスというのは。

この言葉をB面に照らして読むと、とてもよくわかる。「荒野を目指す」が、アレンジは違うのに同じ気持ちをカヴァーできているというのは、まさにこの考えがうまくはまったからに違いない。

しかし、「きみのとりこ」「さよなら、ルビーチューズデイ」に関してこの言葉を照らし合わせると、どうしても疑問符が付いてしまう。ただし、「きみのとりこ」は、「スモーキー・ロビンソンのカヴァーではなくて、ビートルズのカヴァー」だそうなので、そちらを知らない自分がどうこう言うのは措いておく。

でも、ストーンズの「ルビーチューズデイ」があんな無骨なアレンジになってしまうのは、どうにも理解ができない。田島の日本語訳詞を読んでもわかるように、原曲はもっと儚い感じですよ。そんなナイーヴな歌詞を、サル顔のミックが歌うそのミスマッチぶりが…おっと、これは言い過ぎ。とにかく、あのアレンジでは、せっかくの訳詞も生きてこないように思うのだ。

…えーと、うまくオチがつかないな。誉めと貶しの順番を間違えたか。本当は、『街男 街女』で宣言された「新装開店オリジナル・ラヴ」と、田島の現状なども交えてまとめたかったのだけど、例によって上手くまとまらず。

次回ライヴタイトルは「13号室からの眺め」。シュールな感じ? それとも、より日常性に立脚する感じ?

追記:いま、『キングスロード』第一印象を読み返してみたら、このときすでに同じことを言っている…。それどころか、物言いが一層キツクなっているような…。

*1:作品の順序は逆である

*2:原題の意味は「エミリーのプレイを見ろ」。