2008/03/05(水)
『DESIRE』並べ替え
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syonansagamiwanさんが『DESIRE』並べ替えという面白いことをやっていた。
http://blogs.yahoo.co.jp/syonansagamiwan/15584913.html
2曲目が「ブラック・コーヒー」であることに不満を持った過去の拙記事が元になっているのだが、ここまでのものになってなんだか面映い。
最終的にsyonansagamiwanさんの結論はこう。
- Hum a Tune
- 黒猫
- ガンボ・チャンプル・ヌードル
- 青空のむこうから
- Words of Love
- ブラック・コーヒー
- Masked
- 日曜日のルンバ
- プライマル
- 少年とスプーン
「Hum a Tune」~「黒猫」の流れは実際にやってみるとたしかに最強。聴いていて、「これは傑作アルバムじゃないか?」という、10年以上遅れの眩暈に襲われた。まさに「欲望」というアルバムタイトルが、ストレートに響いてくるような気がした。「青空」の次の「Words」も綺麗な繫がりだし、問題の「ブラック・コーヒー」もこの位置ならピタリとハマって聴こえる。
上の並びは眺めれば眺めるほど非常に自然な流れで、田島もおそらく考えた並びのひとつなのではないかと思う。ではそれならば、逆になぜ現在のような形になってしまったのか?という疑問に思いいたる。それはたぶん、曲ができた順がそのまま並んでいるためなのではないかと思うのだが、どうか。(シングル曲と「少年とスプーン」は別として)
ところで『DESIRE』といえば、アルバムタイトルの理由がよくわからなかったのだが、最近その理由らしきものを田島が語っていたので、メモ代わりに残しておく。
結果的に『Desire』までがひとつの流れだと思います。民俗音楽的なリズムをポップスの中に当てはめていくというのが、『風の歌を聴け』から始まってるので。サンバ、ニューオーリンズのセカンドラインがあって、『Desire』ではトルコ音楽まで行っちゃうんですけど。でも当時は、そういうマニアックなことを聞いてくる人は誰もいなかったね。
特集 / ロックンロールニュース
民俗音楽のさまざまなリズムを「ポップス」という形に悪戦苦闘して纏め上げることが、'96年ごろの田島のやりたかったことだったわけだ。『風の歌を聴け』の余波は、実は『DESIRE』まで続いていて、その煮えたぎる気持ちが「欲望」というアルバムタイトルになったのか、とようやくわかった。