2008/09/14(日)
「デトロイト・メタル・シティ」を観た
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実を言うと、かすかに期待していた。冒頭に『最新型のピチカート・ファイヴ』のポスターが出てきた! 根岸の自己紹介ナレーションが「小沢健二やコーネリアスのような音楽を目指して」と言っていた! しかし、10年前に「渋谷系の代表」と言われたオリジナル・ラヴは、完璧にスルーされた…。「ソウルを歌うシド・ヴィシャス」とまで言われ、渋谷系にありながらむしろメタルに近いマッチョな音楽を体現していたはずの田島貴男こそ、両者を結びつけるミッシング・リンクであるはずなのに!(誇張あり)
以下、オリジナル・ラヴとはあまり関係なし。
原作を先に読んでいたけれど、「メタル→渋谷系」と、このマンガとは逆経路の音楽遍歴を持つ俺にとって、このマンガはシンパシーの方が強くて、あまり笑えなかった。そういえば、コーネリアスの『69/96』が出たときに、周りは爆笑していたのに、こちとらあまり笑えなかったことを思い出した。われながら生真面目なんだよな(それがHR/HM好きの特徴でもあろう)。
今回の映画を見て、「DMCはデスメタルではない」と語っている人はよく見かけるのだが、逆の「根岸は渋谷系ではない」と語っている人は、まったく見かけない。カジヒデキが歌っているから渋谷系でしょ?と単純に片付けているのだろうか。そもそもカジヒデキがソロデビューを果たしたのは渋谷系が「終わって」からなのに。(詳しくはhttp://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20080602/sibuyaに譲りたい)
根岸にとって『69/96』とかデス渋谷系とかってどういう位置づけなんだろうね? いや、そもそもポストパンクとしてのパーフリの立場は!?(そこまでマジメに考えるヤツはいないって)
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