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バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード



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***このブログでは、「ひとりソウル2017」ツアーのセットリストを掲載しています。「ネタバレ」を気にする方は御注意ください。***
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2011/06/27(月)

ORIGINAL LOVE『白熱』を聴きながら

| ORIGINAL LOVE『白熱』を聴きながら - バベルの塔または火星での生活 を含むブックマーク ORIGINAL LOVE『白熱』を聴きながら - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

f:id:keyillusion:20110628071518j:image

※何の予告もなかったのだけど、バッジが付録に付いていた!うれしい! 上部の丸いトリコロールで、青いところに「HAKUNETSU」赤いところに「20th anniversary」と書いてある。

この4年半

前作『東京 飛行』から、ちょうど4年半。オフィシャルの「Biography」の「2006-2010」を見ると、やっぱりいろいろあったと思う。

http://originallove.com/biography/index.html

※このBiographyだと『東京 飛行』は「13TH アルバム」になっている。ところが「Discography」で『東京 飛行』は「14th」扱い。

数年前、『キングスロード』が「13th」になっているのを見て、「カバーアルバムも正式なアルバムとして扱うんですか?」とオフィシャルにメールで訊いたことがあったが、そのときは結局回答を得られなかった。本当に、どっちが正しいの!?

スターター」があって、Caocaoやって、ツアーは(東名阪だけだけどね!)5本。「田島は何もしていない」と思ったことはないけれど、「どうしてアルバムを出さないの?」と思い続けたこの4年半だった。ライヴを観るためには海外旅行に出るくらいの覚悟を決めないと観られない立場にある者(事実上観られない)としては、新しい音のないこの4年半は、やっぱり長かった。

さて拙ブログだが、ここ1年は、完全に放置していた。田島の動向はまったく追っていない、と自分でもすっかりそう思っていた。けれどもさっき、過去エントリをさかのぼってみたら、「ボラーレ!」が出たころの2010年初頭まではきっちりと追っていたのだった。ツアーもちゃんとセットリストを載せているし、ブログ界に散らばる「ライヴレポ」をしっかりとまとめているし。

そう、「Holeshot」ツアーまでは追っていた。しかし、『ボラーレ!ザ・ベスト・セレクションズ・オブ・オリジナル・ラヴ』のあんまりな内容に心が折れてしまった。「有害図書」と言われようとなんだろうと、あのベストは今でもやっぱりひどいと思う。ポニーキャニオン時代の田島が残したものは、もっと豊穣で土臭くてカオス的で生命のきらめきに輝いている。その魅力をまったくと言っていいほど伝えていないのが、あの「ベスト」盤だと思う。表面的な取り上げ方にもほどがある。本人の選曲である可能性が高いのもわかっているが、やっぱり自分の魅力ってのは、自分ではわからないものだよ。

結局、フォローをサボっていたのは、「好運なツアー」と「ひとりソウルショウ」だけだった。情報的にすっかり取り残されてしまったかな、と思っていたが、ブランクはそのくらいのようだ。


所属話

2009年の初頭、突然のようにポニーキャニオンのサイトからORIGINAL LOVEが消えた。それからその話がオフィシャルに語られることはまったくなかった。結局、ニューアルバムは、Wonderful World から、つまり自主レーベルから出されることになった。ORIGINAL LOVEはメジャーのミュージシャンではなくなったのである。

もちろん「メジャー指向」なんて、音楽を楽しむ上ではむしろ邪魔なものだ。メジャーだろうがインディーだろうが、よいものはよい。

しかし、「インディーズ落ち」はカンベンなんて書いたこともあったが、やっぱりORIGINAL LOVEはその線を保って欲しかったと言うのが、自分の本音だ。

それは、ORIGINAL LOVEをはじめて知ったときの衝撃は、まさにこの点に関しての衝撃だったからだ。つまり、つまらない音楽ばかりと思っていた日本の音楽界に、こんなに凄い音楽をぶつけてくる奴ら(当時はバンドだったので)がいるということを自分に教えてくれたのが、ORIGINAL LOVEだったのだ。

もちろんそれは、今になってみれば、単に自分の音楽の趣味が狭かっただけで、本当は日本のメジャーフィールドにもすごい人はたくさんいて、たまたまそれを最初に知ったのがORIGINAL LOVEだったのだ、とわかる。

だけども、田島の当時のインタヴューでは、「よいポップス」という言葉をしきりに使いながら、良質でなおかつ「売れる」音楽を作りたい、と言っていた。そういうあたりにすごくしびれたのもまた確かなのだ。

まぁ、もう仕方がない。今はもう、エレファント・カシマシのようになってくれることを祈るのみだ。


ジャケット

自転車のフレームに「HAKUNETSU」と書いてある。

そんなメーカーは、当然というのか残念ながらというのか、ない。

それで思い出したのが、忌野清志郎の「自転車ショー歌」。

http://gamigame.jugem.jp/?eid=108#comments

今度のライヴでのカヴァー候補No.1(笑)。

ちなみに自分はもう5年くらい「のび太の友達」が愛車です。自転車は楽しいよ~。


今から『白熱』を聴きます

これだけ書けば、そろそろ本編に行ってもいいかな?

「第一印象」は、その作品を完全に消化しているわけではなく、誤解や思い込みが混ざる危険もあるけれど、これまでの経験上、かなりの確率でその後の印象を方向付けている。そう思って今まで、このブログでも「第一印象」はなるべく記してきたけど、それでも2~3回は音源を聴いて、あとから綺麗な文章にまとめたものにすぎなかった。

今回は、本当に聴きながら書きます。オートマティスム。どんな感想が出てくるか、自分でもわかりません。

音楽的な語彙が貧弱なのは、カンベンしてください。

1時間後、どんな顔をしているのやら…?


1.フリーライド

ドラムの音で始まる。

60年代のソウルのようなフィーリング。ドキドキする。まさかこんなにソウルっぽいとは。完全に意表を突かれた。ブルースハープがカッコイイ。

ドラムがリズムマシーンなんだけど、その音の軽さが逆にいい感じになっている。古酒を綺麗なグラスで飲んでいるような。

2.バイク

これも1曲目に引き続き、ホーンが耳を引く。

田島の美しいメロディが光っている。この感じ、「夢を見る人」のころのようなコード進行! 「ヴィーナス」も頭をよぎった。間奏のサックスが一瞬「Glass」っぽいフレーズあり。

タイトルだけから、もっとイケイケなバカ曲かと思ったら、王道ポップスですよ、これ。

バイクと言うより、サーフィンな感じだな。海沿いのキラキラした道を走っているってことか。

3.セックスと自由

小沢の「Buddy」をなぜか思い出した。てか、かっこよすぎる。はぁ~、やっぱりその気になれば、こういうソウルな曲かけるんだ(また溜息)。

ホーンが鳴りを潜め、チープなシンセサイザーの音が、むしろスタイリッシュな感じ。

リズムギターが泣ける。『東京 飛行』のギターになかったのは、こういうグルーヴィーなカッティングだったんだよな。

セックスバイク&ロックンロールと言ってる。

4.カミングスーン featuring スチャダラパー

フィリーソウル! ストリングが光る。

やっぱり田島がやってるから「ブギーバック」にはなっていない。

田島がヒップホップと組むと、こういう感じになるのかぁ。

田島の声が、すごく透き通っている。あの「がなり」がないのだ。

これ、シングルカットしないかな。

5.春のラブバラッド

これもまたストリングス。前曲から引き続く感じ。

メジャー調のミドルテンポなバラード。コーラスの重ね方がビートルズっぽい。

すごく丁寧にメロディを紡いでいる感じが伝わってくる。「ショウマン」以来の名バラード誕生か!? 「恋の彗星」に物足りなかった部分がある。

6.ハイビスカス

こっから「B面」だな。ギターの音で始まる。

アメリカンロック調。いろいろなギターの音の重ね方が美しい。コーラスからの印象ではアップテンポな「アンブレラズ」か。

これも「田島メロディ」が光る。複雑なコード進行なんだろうけど、さまざまなメロディが縦糸と横糸のように絡み合って、タペストリーのように1枚の絵になっている。

『Red Curtain』の「ロデオソング」の"ぶちこみ具合"は、こうして今も生きているわけだ。

7.ふたりのギター

パブリックなORIGINAL LOVEの印象。タイトルと違って、ギターの音ない。

メロディの多彩さは、ここまで来てもまったく落ちていない。もう7曲目なのに!

このアルバム、田島のメロディセンスが、本当に花開いている。

この曲、小西康陽がアレンジしたら、もっと面白いものになるかな!? そういう意味ではピチカート時代の曲のような感じなのか。

8.海が見える丘

またミドルテンポな曲。

ここでは田島の歌が冴える。たしかに、今回は例の「がなり」がない。

これは『DESIRE』のころのような感じだ。「日曜日のルンバ」を思い出したのか。

9.あたらしいふつう

ギター一本で歌いはじめ。ミッドナイトシャッフル。でもそんな大げさでない。

すぐにベースが入り、ドラムが入る頃には、普通のポップスになっている。

そう、普通のポップス。何も気負っていない。「力瘤」がまったく見えない。

でも、このちょっとネジくれた感じが溜まらない。

壮大なバラードではない。ロックでもない、ソウルでもない。

田島が普通のポップスを歌うとこうなるのか。歌詞は何を歌っているんだろう。歌詞カードを読むのが楽しみ。

10.好運なツアー

アコースティックのバラード。

最後にはこんな曲もいいね…

と油断してたら!ブギーになった!すげえ!

ふられた気持ち」の路線でラスト曲になるとは!

いつの間にかブルースになってるし。ハニードリッパーズ。後期ツェッペリン。

最後はバイクのスターターがかかって、どこかへ行ってしまいました。(最後1分間の無音あり)


Bonus 1.フリーライド(ひとりソウル・ヴァージョン)

※2011年2月8日渋谷CLUB QUATTRO「ひとりソウルショウ 東芝DAYS」

Bonus 2.なごり雪

※養命酒製造「ハーブの恵み」CMソング

は、またこんど。なんか、せっかくの余韻をぶち壊しそうな予感がしたので。


聴き終えて

はぁ~。すげえ。

安易に「傑作」と言いたくない。けれど、「最新作が最高傑作」と言う使い古されたフレーズが、たしかに頭をよぎったのは認める。

あとは「円熟」とも言いたくない。今までの蓄積はたしかにあるけれど、「人生積み減らしだ」と言ったせいなのか、その蓄積を感じさせないように、とても丁寧にその痕跡を拭っているような気がした。

もちろん「進化」でもない。そういう「物語」的に田島を評価するのは、もうしない方がいいと思うのだ。

すくなくとも今断言できるのは、この「4年半」はまったく無駄ではなかった、ということだ。

まずは、メロディの多彩さが耳を引く。『ビッグクランチ』のころのように、どんなスタイルをやろうとも、安定したメロディがあるので安心して聴いていられる、という充実感。

あとは、田島の「歌」が、本当に力が抜けて良いものになっている。これがいつの頃に近いか…というと難しい。一時期の「一発録音」や「がなり」を通り越して、やっと一つの着地点を見つけたのかな、という感じがした。

複雑な展開があるのと、思った以上に「ソウル」を前に出しているというのも、個人的には嬉しかった。しかし、その結果できているものは、間違いなくシンプルなポップスなのだ。

たぶん、ありうべき批判としては、「音の軽さ」があるような気がする。とくに1,2曲目のチープなドラムは、その矢面に立たされるだろう。だけれど、自分はそれはむしろ「いい味」になっていると思った。「ひとりでやったんだから」と庇いたいのではない。曲の持つ力がとても強いので、そのくらいは欠点にならないと思ったのだ。むしろ、そのチープさがいい味になっていると思った。

kaz_minekaz_mine2011/06/28 09:08おはようございます。こちらではお久しぶりです。
読んじゃいました、やっぱり。PT未入会の私はまだ聴けていないので読むべきか読まざるべきか迷ったのですが、読まずに済ますことは出来ませんでした。昔から我慢は苦手な質です。あまり細かくイメージしてしまわないように、チラ見で読みましたが(笑)
keyillusionさんがライブに行けてなかったお陰によりまして(失礼)、ライブとの比較の内容が無く、助かりました。具体的には音のイメージはわからないのに、期待だけが高まってゆくレビューで、素晴らしいです。ありがとうございました。塾聴後の感想も楽しみにしております。時期をあけて、3度でも4度でもお願いします!

kaz_minekaz_mine2011/06/28 09:10あっ「熟聴」に訂正をお願いします。変換機能に頼りきりのくせに言葉を作るとろくな事がないです、すみません。

SWEET SWEETSWEET SWEET2011/06/28 12:34keyillusionさんの「白熱」レビュー待ってました!読ませていただきました!素晴らしかったです!

聴きながら書いたということで、臨場感ありますね。
しかも「‘夢を見る人’のころのようなコード進行」「フィリーソウル」「何も気負ってない普通のポップス」などがっつきたくなる単語が目白押し(笑)。
聴くのはもう少し先なので、慎重に言葉を選びたいところですが、これはもう名盤の予感。

客観的に判断しようと抑え気味のkeyillusionさんの感想が、アルバムの充実振りを伝えていますね。期待が確信に変わってしまいそうな、素晴らしいレビューです。
新鮮な感動をまとめてくださり、ありがとうございました!

LindaLinda2011/06/28 15:24すべての曲を初めて聴く新曲として聴けるkeyillusionさんが羨ましいです。ライブで何回か聴いて、口ずさめる曲がすでに何曲かあります。でも、アルバムでの歌やアレンジは新鮮味があります。私が一番グッときてしまったのが「好運なツアー」。この曲は、ライブで何回か聴いていますし、多分歌詞もほとんど変わっていないと思います。震災前から歌われている曲だし、ポカリさんがブログで書かれていた「日常生活の中の好運」を歌っている曲なんだと思いますが、これがこれが、このアルバム本編ラストで凄く前向きの勇気をもらえる曲になっていると感じました。それに、この曲ジョン・レノンじゃん!(私にとっては)
まだ1回しか聴いてないので、これから聴き倒そうと思います。keyillusionさんの聴きこんだその後のレビューも楽しみにしています。

rararapocarirararapocari2011/06/29 00:50読みませんよ!
実は、7/27まで感想書くのやめませんか?と協定を結ぼうかと思っていたらすぐにレビューが出てきて唖然としました。(笑)
ほんとーに、今回は、ファンクラブに入っておけばと何度思ったことか。情報をシャットダウンする気は無いのですが、自分もなるべくフレッシュな気持ちで一回目を聴ける日を楽しみに待ちます!
それから読みます!

なっちんなっちん2011/06/29 06:16超久々の更新ですね!待ってましたよ~~~。
わたしも一昨日から「白熱」聴いてますが、1周目は正直あまりピンと来ませんでした。
昨日仕事しながら何10周も聴いたら、味わい深くなってきました。
田島さんの音楽って、これだから飽きないんですよね。素晴らしい!

ツイッターではみんな自粛していて、感想がほとんど見られないので、こういう別の場所に書いてもらえると嬉しいです。

また近々詳細な感想を書いて下さいね☆

keyillusionkeyillusion2011/06/29 16:10みなさん、ありがとうございます。徹夜してまで聴いた甲斐がありました(涙)。

kaz_mineさんやLindaさんに指摘されて気づきましたが、全曲をまったくの新曲としてまっさらな気持ちで聴くことができたのは、怪我の功名というか、ある意味ではラッキーだったのですね。「あの曲がこんなアレンジになったのか」という楽しみはありませんでしたが、10曲分「次はどんな曲だ!?」とドキドキの連続で聴くことができたのですから。

2度、3度と聴いていると、やっぱり「第一印象」とはちょっと違うな、という感じはあります。なっちんさんとは違って、自分は幸いなことに、一発目で非常に「ツボ」に入ったのですが、「4年半ぶり」という嬉しさが、ちょっと過大な評価になってしまっているかもしれません。

聴くたびに感想を書いていると大変なので、しばらくはじっくりと聴く時間にあてようかと思います。rararapocariさんがライヴ会場でゲットしたころに、あらためて感想を書くと思います。(「協定」を提案される前でホッとしました・笑)


>客観的に判断しようと抑え気味の感想

客観的どころか、主観バリバリなのです。このエントリは、この<私>という存在が、『白熱』というアルバムを聴いてこう感じた、というモノローグにすぎません。

本来ならば、先行予約の特権を活かすのであれば、「このアルバムはこれだけの素晴らしい内容を持つから、全人類必聴、7/27の発売日にはみんな買ってね!」と"布教"するのがいいのかもしれません。

ただそれをするには、自分は現在の音楽シーンを知らなさ過ぎ、ORIGINAL LOVEの現在的な意味合い・位置づけをまったくわかっていません。もちろん、田島に興味を持たない人の心にまで届くような文章を書く文才も持ち合わせていません。この「レビュー」(というほどのものでもありませんが)は、ほとんどの人には役に立たないものでしょう。

しかし唯一点、自分と同じような考えを持つ人に対しては、つまりは自分と同じくらいORIGIANL LOVEを愛聴している人に対しては、いくらか「わかる」内容になっているのだという自覚はあります。

その一部の人の"なにか"に響くのであれば、この駄文の意味も生まれます。そして現に、みなさんから感謝の言葉をいただきました。これでもう、この駄文の本望は達せられたと思います。


おまけですが、前作の『東京 飛行』の第一印象はこんな感じでした。ずいぶんテンションが違うあたりが、自分でもおかしいから少し笑った。
http://originallove.g.hatena.ne.jp/keyillusion/20070114/p1

keyillusionkeyillusion2011/06/29 18:34>Lindaさん
>それに、この曲ジョン・レノンじゃん!(私にとっては)

「スターティング・オーヴァー」ですよね? 聴き返してなるほど!と思いました。

SWEET SWEETSWEET SWEET2011/06/29 19:06みんなが何かを言いたい今日この頃、その何かを歌うよりも、様式としてのジョン・レノンをやることの方が伝わってくるものがありそうです。

やっぱり今でも「音楽が大好きなヤツ」でい続けてることに魅力を感じているんだろうなあ。

SWEET SWEETSWEET SWEET2011/06/30 02:26妄想で語る「白熱」の楽しみ方(※「白熱」の内容に触れています)


田島貴男の作る音楽を追いかけてきた人ならば、彼が変化を好み、アルバムに毎に印象の異なる作品を残してきたことは、よく知るところだと思います。
おそらく求道的にひとつの技(山下達郎にとってのカッティングのようなもの)を極めていこうというタイプではなく、その都度、心惹かれたものを素直に表現してきたのではないでしょうか。

つまり、作るものに「新鮮さ」を求め、あえて手に負えないことや、やったことのないものを進んで試してきたような気がします。
その結果、自分でも予想しなかった斬新な曲が出来上がればそれはひとつの成功だし、その時に持てる力で精一杯取り組むことが重要なので、うまくいかなかったとしてもそれはそれ、試した「結果」に関してはわりと無頓着なフシがあります。失敗を嫌わないというか。
「職人芸」よりは「閃き」、「完成度」よりはいかに「フレッシュさ」を真空パックするかに重きを置いている印象。
どうもこの辺りの優先順位が、作る側と聴く側に隔たりを作っているようです。


新作の「白熱」に関してもこの性質を面白がれるかどうかで評価が別れそうです。


凄腕のサポートメンバーといつものようにレコーディングすれば、一定の演奏水準は約束されるでしょう。それはそれで魅力あるアルバムになるはず。しかし見る角度を変えればバンドスタイルは安全なカードでもあり、今の気分ではなかったのではと予想します。
インディーズになり再始動の意味合いも強い今作では、田島貴男の原点である「宅録」のスタイルを採り、その縛りの中で、どこまで面白いものを作れるかという思惑があったのではないかと。

「白熱」からの音源は「フリーライド」しか聴けていませんが、keyillusionさんが言うように打ち込みの軽さが気になる人もいるでしょう。ひとりで全ての音を出している以上、おそらく粗さや稚拙な演奏はあると思います(現に「ボラーレ!」のインストゥルメンタルは無難に体裁を整えているだけで、音楽的な実験精神はあまり感じませんでした)。


しかし不思議なもので、未熟な演奏を補って余りある「名盤」というものは世に沢山あるもので、むしろ名盤の条件に「ド下手」というスパイスは付き物だったりします。
これがポップミュージックの面白いところで、「筋力」があるから強い音楽になるわけではなく、むしろ平然と弱いままでいるほど魅力が浮き彫りになっちゃうのがロックンロールという、この本質を田島貴男が知らないわけがないので、手に負えない危うい実験を通して「仕掛けのないマジック」を起こそうとしているのだと思います。

最大の武器である「メロディ」を活かすのはなにも流麗なサウンドばかりではないはず。
技術や成熟からはみ出した部分、デメリットを越えてなお迫ってくる部分に「白熱」の聴きどころ、面白さがあるんじゃないかな。


妄想おわり。すでに愛聴しているみなさん、「脳内白熱」の話ですのであしからず(笑)。

keyillusionkeyillusion2011/06/30 03:08面白すぎます!
いや、ここが「ブログ」であるのが本当に残念です。ブログは"議論"にはまったく向いていないメディアだと思っているので。(本当はそういうサイトを作ろうと考えたこともあるのですが…まだ時間的に難しいです)

今、正面から返せる時間がなくてすみませんが、それで思い出しました。田島が「いま敢えて一人で音楽を作り上げるやり方もありだよな」と呟いた日記があったので覚書にリンクを書いておきます。
http://diary.originallove.lolipop.jp/?eid=53

SWEET SWEETSWEET SWEET2011/06/30 03:29こう、適当な箇所をすぐにポンと取り出せるのがさすがです。

言葉にするのは本当に難しいのですが、keyillusionさんにならば、言わんとしていることが伝わるのではと思いコメントしています。
うれしいです。

なんといってもkeyillusionさんの素晴らしい「白熱」の感想から生まれた雑感でした。