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バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

IDを変え、引越しました。 現在は https://originallove.g.hatena.ne.jp/keyillusion/ です。

2005/06/25 (土)

[]Xの絵画 Xの絵画 - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me

オリジナル・ラヴ「鍵・イリュージョン」

オリジナル・ラヴ「水の音楽」

オリジナル・ラヴ「ヴィーナス」

オリジナル・ラヴ「スキャンダル」

オリジナル・ラヴ「Xの絵画」

Abrupt Last Scene - 呆気ない幕切れ - Musical Baton

オリジナル・ラヴで好きな曲を挙げろといわれれば、今は迷うことなく最初の4曲が出てくる。この4曲は、自分にとって特別な存在のミュージシャンであるオリジナル・ラヴの楽曲の中でも別格の曲で、「どれか1曲だけ」という理不尽な要求を絶対に受け入れられないほど、それぞれが自分の根源的なところに響いてくる曲だ。どういう風に別格なのかは、ここにはとても書ききれないし、その術もない。

その4曲に比べれば、あとの1曲はなんでもいい。普段なら「接吻」「LOVE SONG」「ティアドロップ」「GLASS」「美貌の罠」あたりの「最高に好きな曲(だけれども別格にはなっていない曲)」が挙がるところなのだが、今回は「Xの絵画」が自然に出てきた。

実は往復の飛行機の暇つぶしに、全アルバムを聞き返した(今回はそのために全アルバムをわざわざ持参していった。もちろんディスク自体で)。丹念に聴き込むことはせずに、BGMとして1枚目から粛々と聞いていったのだが、その中で一番耳に残ったのがこの「Xの絵画」だったからだ。

暗い飛行機の中でじっと耳を済ませて曲の世界に入り込んでみて、とても空間的な広がりを持った曲だということに気がついた。生ベースの音とターンテーブルなどが相俟って、蠱惑の世界を彩っていくこの曲の魅力にも、ようやくはっきりと気がついた。

この曲は田島のヒステリックなコーラスと、電子音の極北的なアレンジが特色の曲で、rararapocariさんが「どう選んでも出てこない曲」というのも頷ける。かく言う自分も、最初はむしろ嫌いな曲だったのだが、その印象が変わったのは、歌詞にも出てくるバルテュスの絵を実際に目にしてからだった。

http://www.metmuseum.org/Works_of_Art/viewOne.asp?dep=21&viewMode=0&item=1982%2E530

http://www.artsmia.org/uia-bin/uia_doc.cgi/list/32?uf=mia_collection.ldb&key=paintings&noframes=x&hr=null&nd=355#


無機質な音と生楽器の音の共存は、バルテュスの絵が持つ印象的な光と影のコントラストのようだし、「XXXXXX....」というほとんど歌詞ではない歌詞とヒステリックなコーラスも、バルテュス独特のデッサンの人物が持つシュールなイメージと不思議なほど重なる。

この曲は、メロディアスな曲が多く生音をフィーチャーしている『ムーンストーン』の中でも作風が浮いていて、むしろこの5年前の『ELEVEN GRAFFITI』のころのような古い作風である。実際、間奏のモチーフは「ティラノサウルス」そっくりだ。ただ、『ELEVEN』のころには使いきれていなかった"機材"をここでは十二分に使い切って、揺らぎのない作品世界をきっちりと築き上げているのが大きな違いだ。「ティラノサウルス」や「ペテン師のうた」にはじまった「機材元年」の集大成といえる1曲だろう。

[]ヨーロッパの街角で(みやげ話) ヨーロッパの街角で(みやげ話) - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

2泊したゲント(ベルギー)のビアカフェに行った時のこと。カウンターにテーブルが2つほどの小さなお店。店のBGMがブルースだったことに顔をほころばせていると、カウンター越しのマスターが気がついた。

拙い英語による会話。「ブルース好きなのか?」「とても好き」「日本にもブルースはあるのか?」「もちろんあるよ」「聴けないかな?」「持ってきているから、明日CD持ってくるよ」「約束だ。もってこいよ」

持ってきているブルースとは、もちろんオリジナル・ラヴのアルバム。というか、今回はそのCDしか持って来ていない。

翌日深夜。ホテル近くのその店にまた行くと、マスターが笑顔で出迎えた。「ブルース持ってきたか?」「もちろん!」

渡したディスクはファーストアルバムの2枚目。つまり、かけてもらった曲は「LOVE VISTA」。大音量でかかるその音楽のせいで、店はちょっとしたクラブのようになった。店は満杯だったがみんな酔っ払っているから、それが日本語であることにもあまり気づいていないようだ。もちろん12分もある曲の長さにも。異国の地で田島の歌を聴きながら飲むビールは不思議な味がした。

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