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バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

IDを変え、引越しました。 現在は https://originallove.g.hatena.ne.jp/keyillusion/ です。

2007/09/05 (水)

[] その8『ビッグクランチ』 第1回(全3回)  その8『ビッグクランチ』 第1回(全3回) - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

全アルバムを改めて聴きなおす「マイレヴュー」シリーズの8回目のその1。

マイレヴュー第5回『XL』で「『ビッグクランチ』へ続く」としたものの続きです。1年も待っていた人はいないと思いますが、とにもかくにも続きを書けてホッとしています。

ビッグクランチ

ビッグクランチ


参考資料

いつもは聞きながらあまり裏を取らずにダラダラ綴っていますが、今回は、以下の3つの資料を座右にしてある程度キッチリと綴ってみました。

『MARQUEE vol.20』 2000年8月発行

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この号は、『月刊カドカワ』1994年7月号に匹敵する、今までのORIGINAL LOVE特集の最高峰の1つ。表紙がオリジナル・ラヴ、裏表紙が『ビッグクランチ』の宣伝。プロモでのみ配られた田島自身による「ビッグクランチ」全曲解説を全文掲載、ヒストリー、プロモまで含む完全なディスコグラフィ田島に影響を与えた音楽の特集まで、非常に盛りだくさんの内容。2000年時点での田島貴男の大半が詰まっていると言っても過言ではない、まさに永久保存に相応しい1冊。


「The Original Love Pack BIG CRUNCH CD.VT.BK. promo」

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上のような感想を書いて『MARQUEE』へ読者アンケートを送ったら、見事当選したものです。サイン入り。いや、自慢したいわけじゃなくて、ここでないと知りえない情報があるので。






ORIGINAL LOVE UnOFFICIAL PAGE」 BROADGRAPHY 「BURST!」

http://www.ne.jp/asahi/original/love/broadgraphy/burst/

BURST!」は製作中に放送されていただけあって、『ビッグクランチ』~『ムーンストーン』にかけての制作秘話が満載の番組でした。

聞き取りサイトは複数ありますが、今回はUnOFFICIAL PAGEを使わせてもらいました。ありがとうございます。

ところで、『東京 飛行』のディスクデータが未だに更新されていませんが、ぜひとも頑張っていただきたいものです(と、プレッシャーをかける)。

***

アルバム全体の評価は、http://originallove.g.hatena.ne.jp/originalovebeer/20050309/p3を参照してください。これを前提に書いているところもありますので、先に目を通してください。


今回はなんと、3回に分けた構成です。

  1. ビッグクランチ』発売まで~ビッグクランチについて (このエントリ)
  2. 「仮想A面」レビュー
  3. 「仮想B面」レビュー


ビッグクランチ』発売まで

マイレビュー第5回『XL』の最後からの続きです)

変身』リリース時、「マグロ状態」だった田島は、それと共に次第に「男臭」を身に纏ってきた。

1999年4月スタートのラジオ番組「BURST!」で田島が最初のリコメンドしたバンドは、ギターウルフだった。轟音剥き出し、夏でも革ジャン、「洗練」という言葉とはもっとも遠くにあるバンドで、オリジナル・ラヴのイメージからも対極にあるバンドのはずなのだが、田島は「今日本で一番好き」とまで言い切っていた。

シングル「冒険王」の宣伝文句も「俺もお前も冒険王だ!」というもので、男臭さを前面に出すことで、そのダサさとか格好悪さとかを楽しんでいるようでもあった。

田島と直接の関係はないのだが、この時期の田島が間違いなく纏っていた「男臭さ」は、たとえばこのCDの内容のようなものであった。

男 宇宙

男 宇宙

1999年の12月には「XXXツアー」を敢行。1曲目は、なんと新曲の「女を捜せ」であった。他に「ダブル・バーガー」なる曲も披露されたり、エルヴィス・プレスリーのカヴァー(「サスピシャス・マインド」)も演奏していた。内容も、夏の「FIREWALKING」ツアーをさらに重く熱くなっていて、次のアルバムの濃密さを激しく予感させるものだった。

一方で、1999年11月発売のピチカート・ファイヴのアルバム(名前のないアルバム)に、田島が脱退以来初参加し、さらには大晦日、西暦の4桁目が繰り上がる瞬間に田島は、ピチカート・ファイヴのカウントダウンライヴに参加していた。10年ぶりのステージ共演だった。98年ごろから邂逅していた田島と小西の関係は、完全に修復された。

2000年が明けると、早々に新アルバムのプリプロダクションを終了。2月にはV6への提供曲「野性の花」がドラマに使われたりもした。

そのころ、衝撃的なニュースが飛び込んできた。なんとORIGINAL LOVEが海外へ初進出するというのだ。アメリカ・オースティンの South by South West(SXSW)フェスティヴァルへの参加だった。これは音楽の見本市みたいなもので、バンドの演奏を聴きながら裏ではいろいろなプロモーションが行われるらしい。このときの日本のほかの参加バンドは、パフィースーパーカーなど。オリジナル・ラヴは「MP」や「地球独楽」を初演するなどして、そこそこに盛り上がったらしい。「R&R」のプロモーションヴィデオ(アメリカのチアガールに囲まれるアレ)も、このとき一緒に撮ったものらしい。すわ、全米デビューか?と思わせたものの、結局そういうことにはならなかった。そして現在に至るまで、日本国外でのライヴはこの1度きりである。

当時ブレイク前夜だったCRAZY KEN BANDとの親交が深まったのもこの時期。前年にライヴで共演した折、楽屋で横山剣が「アルバム全部持ってます」と田島に握手してきたのがきっかけだったという。5月のフジテレビ「FACTORY」で共演、6月には「ショック療法」のリミックスを担当する(12インチリミックスアルバム「THE PLAYBOY'S MANUAL」)。


結局1999年には新アルバムを出すことなく終わってしまった田島ではあったが、上記のように目まぐるしい活動は続いていた。そして2000年の8月、ついに出されたアルバムがこの『ビッグクランチ』であった。

ビッグクランチについて

そもそも「ビッグクランチ」とは何なのか。はてなダイアリーのキーワードにもなっているが、ここは田島自身の言葉で解説を受けよう。

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宇宙は現在膨張を続けているが、ビッグバン宇宙を記述するアインシュタイン方程式によると、宇宙の未来に関しては、「閉じた宇宙」「開いた宇宙」「平坦な宇宙」の3種類のシナリオが考え得る。

「閉じた宇宙」は、宇宙の膨張速度に比べてそれに含まれる質量が大きく、未来のある時点において膨張がストップし、逆に収縮に転じ、最後は宇宙の全てが1つの特異点に収束する「ビッグクランチ」で終わる。

「開いた宇宙」は、宇宙の膨張速度に比べてそれに含まれる質量が小さく、永遠に膨張を続ける。

「平坦な宇宙」は、宇宙の膨張速度に比べてそれに含まれる質量が均衡しており、膨張速度を減じながら永遠に膨張を続けるが、ある一定の大きさ以上にはならず、また決して収縮には転じない。

そして、「おまけ」として「最近」の研究結果を併記し、それによれば「『宇宙は平坦』であることを示唆するものであったとさ。」というオチを付けている。

このタイトルに決めた理由はこのようなものであるらしい。

うーん!なんでこのタイトル僕選んだのかなぁ?とずーっと考えてた訳なんですが。何が言いたかったっていうと、この均衡状態…均衡は破られたんだと。っていう風に僕は言いたかったのかなぁと思う訳でありまして。「均衡は破られた!オレもオマエも!」って感じですね。要するにもうボチボチしてられんぞ!と。何て言うのかなぁ…「行動するべき時だ!」みたいな…わかんないですけども。そんな感じで「ビッグクランチ」つけた訳でありまして。

ORIGINAL LOVE presents BURST! #69

英語題

アルバムにはどこにも載っていないのだが、「プロモ」には英語題が載っている。

A1. Search A Woman
A2. Chikyugoma
A3. Love Drug
A4. Problem "The Sex Safari" is OK Now!
A5. Showman
B1. Doubleburger
B2. MP
B3. Killing
B4. Chocolate Gel
B5. Apotosis
B6. Chikyugoma Reprise
B7. R&R

これを見ると、タイトルに込めた意味も少し分かる気がする。A2はやっぱり「チキュウゴマ」という語感を大切にしているとか、A4はやっぱり矢沢永吉なんだなとか。


<<クイズ>> このアルバムにないもの

長くなりそうなシリーズなので、ここまで読んでくれている方のために、ちょっとお遊びのクイズを出します。

このアルバムには、普通のアルバムでは普通にあるものがありません。少なくともORIGINAL LOVEでは唯一の例です。他に自分が知っているのはThe Black Crowesの『サザン・ハーモニー』くらいです。もっと古いアルバムなら普通にあるかな、プレスリーくらいになると。

ヒントとしては、全曲の最後の部分を聴いてみるとわかります。

正解は第3回目の最後で。答えの分かる方は、コメント欄にどうぞ。


[追記]

コメント欄のバラくまさんのレヴューはこちら

http://barab8.jugem.jp/?eid=154

rararapocarirararapocari2007/09/06 01:34ご無沙汰しています。
紹介されている『男 宇宙』。全く知らなかったのですが、久しぶりに即買いしたくなるアルバムです。大山倍達から始まるコンピなんて、ちょっと信じられないのですが、かなり、CDに「呼ばれている」感じがします。ビビビとでもいうのでしょうか。amazonでは高値がついていますが、何とかして入手したいと思います。
クイズは、ちょっと時間をください。(笑)

originalovebeeroriginalovebeer2007/09/06 01:43早速のコメントありがとうございます。
『ビッグクランチ』苦手めのrararapocariさんがそこに反射的に反応するとは、非常に興味深いです(笑)。3年前のものなので、まだ大きいレコード屋のオムニバスコーナーへ行けばあるとは思います。
クイズの答えは、すでに気づいていない限り、なかなかわからないと思います。「コロンプスの卵」のような答えです。せっかくですから、どうぞ聴きなおしてください。

hiroharuhiroharu2007/09/06 22:37マジレスですんません。クイズの答えは「フェイドアウトの曲」ちゃいますか?『MARQUEE vol.20』2000年8月発行 は私も後生大事に持ってます。

originalovebeeroriginalovebeer2007/09/07 00:21ふふふふ。正解は第3回までお待ちください(勿体付)。その号のMARQUEEの読者プレゼント(2)が、このサイン入りプロモです。その次か次々の号だったかの「お便りコーナー」に本名で載りました。

CDJCDJ2007/09/08 21:12クイズの答えですが、「曲間が無い」ではないでしょうか?アルバム全体、情報を詰め込んだ感じで。

バラくまバラくま2007/09/13 12:44お久しぶりです。originalovebeerさんの愛が詰まった素敵なレビューに触発されて私も書いてみました。(TB送らせていただきましたが届いていますか?)書いた自分が言うのも変ですが、私の愛はだいぶネジ曲がっているようです(笑)
クイズの答え、私もhiroharuさんと一緒で~す!

originalovebeeroriginalovebeer2007/09/14 13:46>CDJさん、バラくまさん
本当に勿体つけてるわけではないのですが、ハードディスクがぶっとんでしまって、解答編までたどりつけずにすみません。もうしばらくお待ちください。
レヴュー書き直しか!?とキモを冷やしましたが、なんとかデータはサルベージできました。でもOS再インストールです。あぁ面倒くさい…。(今は人のPC借りて書いてます)
バラくまさんのトラバはうまく行ってないようです。認証制ではないので、もう1度試してもらえますか?