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バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

IDを変え、引越しました。 現在は https://originallove.g.hatena.ne.jp/keyillusion/ です。

2008/10/19 (日)

[]スガシカオ「黄金の月」と「水の音楽スガシカオ「黄金の月」と「水の音楽」 - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

最近、スガシカオの「黄金の月」がヘヴィ・ローテーションである。10年遅れ? いいじゃないの。そんなこと気にしていたら、生まれる前に歌うことをやめていたビートルズは、一生聴けない話になる。

ライブ・ベスト・アルバム「ALL LIVE BEST」

ライブ・ベスト・アルバム「ALL LIVE BEST」

これで聴いているのは、Napsterにこれしかないからである。この曲の収録されたアルバム『クローバー』は未だに聴いていないし、そもそも、スガシカオのオリジナル・アルバムを聴いたことがまだない。スガシカオはシングルでかかっているのをかじり聴く程度である。

さて、この曲はメロディがいいな、と10年前にラジオでよくかかっていたときにも思っていたが、改めて聴いてみると、なんとたった2つのフレーズだけで成り立っていた。AメロもBメロの前奏的な扱いだから、実質的にワンフレーズだけでできた曲といってもいいのかもしれない。驚くほどの完成度だと思う。そのシンプルなメロディの繰り返しが、何度も繰り返して聴くのに非常に気持ちがいい。

そうして何度か聴いていると、ようやく歌詞が沁みこんで来る(自分は歌詞よりもまず音ありきのタイプなので)。歌詞を充分に聞き取れていないときでも、冷めた情熱を嘆く歌なんだろうことはなんとなく聞き取れていたが、実際の歌詞を歌詞サイトから読んでみて驚いた。こんなにまで切ない歌詞だとは思っていなかったのだ。

http://www.utamap.com/showtop.php?surl=B05398

人が「成長」していく中で取りこぼしてしまう熱さや情熱。その一方で知らず知らず背負ってしまう嘘や欺瞞。なにも知らないころは、あの黄金の月が照らす真実に向かって行きさえすればいいと確信していた。なのに現実は、それが絶望的に不可能であることに気づかされる。現実はあまりにも過酷で、あまりにも非情なのだ。でも、永遠なんてものを誓ったり、黄金の月を描いたり、光をあつめずにはいられない。

この焦燥感と絶望感、どこかで感じたことがあるな、としばし考えてわかった。「水の音楽」だ。

人間は強さだけの存在ではない。脆く儚く、時や涙のように流されていくしかない存在でしかない。でも、明日も今朝のように遥か彼方に響いている音に耳を済ませてしまう。それはもう理屈ではない。そうするしかないのが、人間なのだ。自分の力だけではどうしようもないものへのアプローチ。まるで「祈り」のようでもある。

http://originallove.g.hatena.ne.jp/originalovebeer/20060803/myreview

水の音楽」の「耳を澄ますのか 地平線の向こうのエコーに」という必死さと、「黄金の月」の「ぼくにできるだけの光を集めて」という必死さは、どこか似ているように思ったのだ。

田島はデビューから8年かかってそういう曲を書いたのだけど、スガシカオはデビュー盤でそんな境地にたどり着いているのか…。

追記:あるましさんから、「Roots 66」でのタカオ&シカオ競演(Caocao!)「黄金の月」を教えていただきました。ありがとうございます。

あるましあるまし2008/10/22 14:03はじめまして。ときどき記事を拝見させてもらってます。
今回の記事:特別に大好きな「水の音楽」と
なかなかいいなと気に入ってる「黄金の月」について、
ふむふむなるほど〜と読みました。
ところで

http://jp.youtube.com/watch?v=jnrOWSMAjUc

はご覧になりましたか?
黄金の月 by Shikao & Takaoです!

originalovebeeroriginalovebeer2008/10/23 03:24とりとめのないエントリに、コメントをありがとうございます。
そうでした、そういえば「ROOT66」でこの曲一緒にやっていたのでしたね。しかし、映像が出回っているのは知りませんでした。どうもありがとうございます。
これを生で見ていたら、田島の相変わらずの節回しぶりに「あははは」と笑いの方がが先に来たのでしょうが、今回両者の繋がりを強く意識した後で見たせいか、静かに感動できました。うーん、エアチェックし損ねたのが悔しいです。

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