Hatena::Grouporiginallove
トップ 最新の日記 ユーザー登録 ログイン ヘルプ

バベルの塔または火星での生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード



[INFO]:情報 [LIVE]:ライヴ [RADIO]:ラジオ出演 [TV]:テレビ出演 [MAGAZINE]:雑誌掲載 [WEB]:Web掲載


オリジナル・ラブに特化したブログです。最新情報から個人的な雑感まで。
最近の情報は[INFO]をご覧ください。[INFO]の日付は、1次情報の出た日付としています。
情報の内容に関しては良心に基づき正確を期しますが、一切の保証はいたしかねます。各自での再確認を切にお願いいたします。

2010年1月12日より、ID変更に伴いURLが変わりました。旧ブログは、移行作業が完了次第削除します。permalinkを使っている方にはリンク切れとなってしまいますが、ご了承ください。

2005/04/12(火)

ORIGINAL LOVEカレンダー

| ORIGINAL LOVEカレンダー - バベルの塔または火星での生活 を含むブックマーク ORIGINAL LOVEカレンダー - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

http://originallove.g.hatena.ne.jp/calendar

スケジュール管理にご自由にご利用ください。

なお、体裁統一のため勝手に修正したりしますので、ご了承ください。

7/27ライヴ分の登録、ありがとうございました>rararapocariさん

 その1『ELEVEN GRAFFITI』

|  その1『ELEVEN GRAFFITI』 - バベルの塔または火星での生活 を含むブックマーク  その1『ELEVEN GRAFFITI』 - バベルの塔または火星での生活 のブックマークコメント

全アルバムを改めて聴きなおすシリーズの1回目。マイランキングの各アルバム版です。

最初は、マイランキングで奇しくも"11"番目となった『ELEVEN GRAFFITI』から始めます。

ELEVEN GRAFFITI

ELEVEN GRAFFITI

おことわり

実際に曲を聴きながら、思い出すことを思うままに書いています。そして、「今、この時点でどう聴こえるか」ということを主眼にして書いています。昔話が多いのは、曲にまつわっているイメージをそのまま書いているからであって、曲の解説のつもりなのではありません。したがって、いちいち裏を取る作業は省略していますので、信憑性を少しは疑ってください。

アルバム全体の評価は、http://originallove.g.hatena.ne.jp/keyillusion/20050309/p12を参照してください。それを前提に書いているところもあります。

1.ティラノサウルス

人力ドラムンベースで、このアルバムを象徴する1曲。当時は「田島もドラムンベースに接近」といくつかの雑誌記事でも取り上げられていた。しかしドラムンベースが「最先端」だった時期はその1~2年前くらいだったので、田島のアンテナの鋭敏さを見せ付けられたような気はしなかった。

まぁ実際、ドラムンベースはあくまでも素材にすぎない。そして今聞けば、思ったよりもアコースティック感が強いことに気づかされる。どちらかといえば、次の「ペテン師の歌」と並んでベックの影響が強い1曲なのではないだろうか。

2.ペテン師のうた

前曲と並んで、「機材元年」のこのアルバムを象徴する1曲。やはり今聞くと、機材云々よりもアコースティック感の強さが目立つ。印象的なベースリフは、ソウルの元ネタがあるようだ。「渋谷系」時代に田島が十二分に発揮していたミクスチャー感覚が、90年代後半になって再び顔を出した曲か。

子供の声は、魂列車1号がドイツかなにかで手に入れたCDのサンプリング、だったっけ? リコーダーは田島が吹いていたんだよな、たしか。

3.ビター・スウィート

一転、機材が影を潜め、アコースティックを前面に出した小品。メロディの甘さは田島貴男ならではの一級品。前の2曲や『DESIRE』にはない素直なメロディラインに「まだまだ田島もやるもんだねぇ」と思っていたら、大学時代に作った曲のリメイクなのだそうだ。

リコーダーとグロッケンの可愛らしさが曲にピッタリ。中山努のオルガンとシンセの入り具合は、木原龍太郎を思い出させる。1,2曲目と3,4曲目には大きな断絶があるような印象を持っていたのだが、今改めて効くとリコーダーやらオルガンやらで、「ペテン師」から緩やかにこの曲に繋がっていることに気づく。


4.アイリス

プライマル」の発展系というか、田島大得意の極甘バラード。当時「失楽園」ブームで、そのドラマのタイアップに用意した曲なのではないか?と思うほどの不倫の歌。その後実際にテレビドラマ化されていたときの主題歌は、この曲を超えるものではなかった。

この曲がシングルカットされなかったのは、「プライマル」の持て囃され方にさすがの田島もウンザリしたためなのか、宣伝の下手さなのかは、どうにもよくわからない。ただ、テレビのライヴで1回歌っていたので、もしかしたらそれで「あわよくばクチコミで…」というのを狙っていたのかもしれない(笑)。

この曲の極甘さには、さすがのファンも付いていけない人も多いだろう。自分は、バラードに極甘ものが多いハードロックが元々好きだったせいもあるのかもしれないが、どツボに嵌った1曲だった。「接吻」や「二つの手のように」にハマり、しかし「プライマル」にはちょっとだけ物足りなさを感じていた自分には、この上ない名曲だった…いや、今聴いても素晴らしい。これが下手にシングルカットされて中途半端にヒットしていたら、ORIGINAL LOVEの現在はもっと違うものになっていたろう。いや、「バラード歌手」のレッテルに嫌気を指して、ORIGINAL LOVEとしての活動は終わっていたかもしれない。

この曲を超えるバラードはもう出ないと当時は確信していたが、3年後に「ショウマン」が出て覆されることになる。

5.2分の路上駐車

メジャーデビュー後、始めてのインスト曲。

シングル「GOOD MORNING GOOD MORNING」のカップリングだったが、2分さえもない曲。「やっつけ仕事?」と思ったりもしたが、その2曲を続けて聴くと日曜の朗らかなドライヴのムードが出ていて決して不快ではなかった。

6.ローラーブレイド・レース

「B面1曲目」らしいアップテンポナンバー。佐野康夫のドラムの面目躍如たるこの疾走感は、久しぶりに「ORIGINAL LOVEの曲らしい」感じがしたものだった。同時代のファンの「ぼくらの時代の『Jumpin' Jack Jive』だ」という評価が印象的で、今でも覚えている。

今にして思えば、バリトンサックスは例の「ジュピター」のお父さんだ。そのサックスを抜かせば、トリオでやっている曲なんだな。これはすごいぞ。

2003年のライヴのオープニングに使われて度肝を抜いたのも記憶に新しい。

7.アンブレラズ

この『ELEVEN』を象徴する、シンセサイザーとスライドギターを効かせた曲。今にしてみれば「機材機材」とはいっても、アコースティック感が強いのが、このアルバムの特長なのかもしれない。サウンドオブウォールばりの田島の厚いコーラスも印象的。このコーラスが次に出るのは「Crazy Love」か。

珍しく映像的な歌詞で、駄作の多いORIGINAL LOVEのヴィデオクリップの中でも、さすがにまともなレヴェルに落ち着いていた。

8.机の上のファントム

またインスト曲。「2分の路上駐車」と並んで、この小品2曲を加えて「11」なのか?という不信感があった。歌詞付きの曲に昇華できなかっただけじゃないの?という感じ。この曲のモチーフは、未だに知らないままなので、余計にそう感じる。

ヴァイオリンの斉藤ネコは『結晶』ラストの「セレナーデ」以来の参加。

9.サーディンの缶詰め

この曲のブルージーなサウンドは、「機材」と並んでこのアルバムのテーマのひとつだと思う。そんなアルバムの象徴的な曲があまり好きになれないから、アルバム全体の評価も少し厳しくなってしまうのだろうか。なんだか、メロディが弱い。いかにブルージーな曲とはいえ、ちょっとキャッチがなさすぎないか。

逆に見るべきは歌詞。ラフスケッチのような歌詞は、次のアルバムで「インソムニア」となり、さらに「文字化けしたホームページのようだ」と言われた「MP」へと発展していったのだと思う。

ディスクではあまり好きになれなかったが、ライヴでのパフォーマンスは好きだった。とくにリクオのジャンプ。

10.GOOD MORNING GOOD MORNING

リバーヴの効いた声といい曲調といい、最初は本当に佐野元春にしか聞こえなかった。「プライマル」~「Words of Love」の次のシングルとしては悪くないし、シングルなんだからあまり実験的なものを出してもしょうがないのはわかるのだが、どうにも平板な曲にしか聴こえなかったのが不満だった。ORIGINAL LOVEはこういう「素直なポップス」も書けるところが素晴らしいのでもあるのだが。

GOOD MORNING GOOD MORNING

GOOD MORNING GOOD MORNING

そういえばタイアップのコマーシャルは、わずか1週間しか流れなかった。実際に見たのは1回だけだった。

2004年の冬ツアーのアンコールで久々に復活。荒々しい歌い方と曲とのミスマッチぶりがなんとも痛快だった。

11.踏みかためられた大地

裏テーマであるらしいアコースティックによるバラード。「素直なポップス」なら、こちらの方が好み。「アイリス」のようなクドさはないんだが、素の田島がポツリと出ているような感じが素敵だ。『街男 街女』の「鍵、イリュージョン」の先駆といえるだろう。


聴き返してみて

「機材元年」といって、中途半端にシンセ路線に走った感のあったこのアルバムだが、今聞いてみると思ったよりもアコースティック感が残っていて、機材臭が少ない。というか、その後の『L』だとか『ビッグクランチ』だとかを知ってしまった耳には、やはり「中途半端」な機材の使い方なのだ。自分が次の『L』をあっさりと受け入れられたのも、その半端ぶりに不満を持っていたせいなのかもしれない。しかし、当時の田島はこれ以上のことはできなかったろうし、これだけでも当時のファンはそれなりに戸惑ったりしたものだ。

それから、グルーヴ感の欠如。あの佐野康夫が叩いていることを忘れてしまいかねないアルバムだ。これは逆に言えば、佐野にこれほどの冷たいビートを叩かせている田島のプロデュースを誉めてもいいのかもしれない。個人的には好きではないが。

心底嫌いな曲は、さすがにない。ORIGINAL LOVE全体として見ても、3,4,6,11は本当に好きな曲だ。でも、アルバムを象徴するような1,2,7,10のあたりにそこまでの愛着がないのが、マイランキングで11位になってしまった理由なのだろう。しかし決して最下位なのではない。11番目に好きなアルバムなのだ。